「流動体について」感想
まだシングル買ってない人は絶版になる恐れが充分にありますので一刻でも早く買いましょう。
小沢健二 - 流動体について c/w 神秘的 ティーザー広告
活動休止するシングルの最後の曲(ボーナストラックだけど)「ある光」でJFKに行ってしまった小沢健二が東京に戻ってくる所から始まる所とか、「愛し愛されて愛されて生きるのさ」で恋人と思われる女性が住んでいた部屋の下を通り「映画的詩的に感情の振り子振る」ってなる所とか、Life期の様な高揚感漲るストリングスとか、フリッパーズの頃の様な(ロジャーニコルズっぽい)コーラスとかファンサービスしすぎじゃないかってくらい盛り込まれていてなんというかフォースの覚醒っぽい感じがしました。
ただ、好きだから好意的に捉えている所もあって、例えば歌詞の
「もしも間違いに気がつくことがなかったのなら?」
とか
「神の手の中にあるのなら
その時々にできることは
宇宙の中で良いことを決意するぐらい」
っていう箇所はファン以外にはどう感じるのか正直気になる所ではあります。芸能ニュースで話題になっている新興宗教に出家された方(読み方知らなかったのでトミカって名前なんだと思っていました)とかもあるのでそっち方面に行っちゃったのかな…と思われてしまいかねない様な気もしてファンとしてはちょっと不安になってしまいますが、もともとずっと(犬は吠えるがキャラバンは続くの時から)そう言われ続けていた人なので通常通りといえば通常通りとなのですけれども。
あと言葉を重視するあまり、符割に結構違和感を感じるけれどもこれが今の小沢健二のモードだと思うので(エクレクティックの時は明らかに日本語の音を重視してましたよね、でも二曲目の神秘的ではそれを踏まえて違和感を残しつつそこにアプローチしてましたよね)、受け入れるしかないです。
(すごいどうでもいい話だけれど今回、シングル盤を7インチ仕様にしたのは8cmシングルで出したかったけれど生産が難しくて二倍のサイズの7インチにしたのかなとか考えてしまいました)